山手の生き物たち(16)
疥癬狸【たぬ】(1)

2010年8月27日(金)午後8時ごろ撮影

元々この辺りの山には狸たちが多数生息していた。
開発が進んでも生き残った狸たちは健気にも頑張って子孫を絶やさないできた。
だが、疥癬症が狸たちを繰り返し襲う。
フカフカ被毛の健康な狸たちは自力で自然界のものを食料とし人間には近寄らない。
だが、重症の疥癬症に罹った狸たちは餌が取れず、「助けて!」とばかり人間の前に姿を現す。
そんな哀れな狸たちを何年も見てきた。
猫たちに疥癬症が移っては困るので疥癬狸には投薬を試みてきた。
全快したのか、力尽きたのか一定期間現れては疥癬狸たちは姿を消した。

そしてまた数ヶ月前から猫の餌場をうろつく疥癬狸が現れた。
「たぬ」と名づけて投薬を開始している。するともっと小さい疥癬狸も現れた。
「こたぬ」と名づけて投薬だ。たぬとこたぬは親子かもしれない。

21日(土)にはテニス部部室に入り込んでいた全身毛のない重症の幼狸が捕獲された。
金沢動物園に運び、保護してもらっている。
もしかしたら「たぬ」の子供だったのかもしれない。
自然界の掟かもしれないが、こうした狸たちが哀れでならない。

空腹でカリカリを食べに出てきた「たぬ」。
手前の餌場階段下ではワカメが全く無関心に寝そべっている。
カメラも気にせずひたすら食べている。
この後、「たぬ」より遥かに小さい「こたぬ」が現れた。
仲睦まじくしていたから、たぬの子供かもしれない。

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