プリンスの様子を知らせる犬山動物病院・院長よりのメール

2003年11月29日〜2004年6月14日

  ★プリンス、体調を崩し入院中(出来事'03より)        2003年11月6日(木)

  去年暮れ、若竹山手に引っ越したプリンスだが、ここ4日ばかり水を飲みに山手に来ていた。
  急報で餌場に駆けつけてみると、見る影もなく弱って蹲っている。餌は食べられず水ばかり飲もうとするが
  咽喉を通らないようだ。ひとまず犬山動物病院に入院させた。
  ★プリンスの件に関し緊急会議を行う  11月9日(日)午後2時〜 S井宅にて 【入院中のプリンス】へ

  今回のプリンスに限らず高齢猫も多い山手のこと、今後の猫ホスピス構想についても話し合う。
  あらゆる可能性を探りつつ行動していくことになった。その後、犬山動物病院に入院中のプリンスを見舞った。
  ★プリンスを見舞う              11月26日(水)  入院中のプリンス(3)へ

  2週間ぶりにO本、S井が見舞う。毎日の輸液補給、療法食、暖かい屋内生活のおかげでとてもきれいで
  元気そうだ。が、撫でると被毛の手触りが悪い。ザラザラしており完治したとは言い難いことを伺わせる。
  腎臓機能の数値もかなり下がったが、もう頭打ちのようだ。
  スリスリ甘えておとなしく、手がかからないので今しばらくの入院をお願いする。


  我々が帰ろうとすると、プリンスはJ先生のロングスカートの裾に張り付いて離れない。一緒に山手へ帰ろうと
  わけだ。彼の意思は、はっきり分かるがここで外へ戻ったら元の木阿弥だ。もう少し入院していなければ。
  そういうことがプリンスに分かるはずもなく、ケージに戻そうとして抱き上げようとした院長を激しく威嚇した。
  毛布に包まれてケージに運ばれていった。豹変ぶりとその後の様子は↓の院長からのメールに詳しい。
2003/11/29(土)12:12 院長よりのメール

 水曜日すぐにケージに入れましたが、隙をつかれ飛び出し診察室の棚の上の物をほとんど落とし
それまでの人懐こいプリンスから豹変し歯を剥き出しシャー、シャーととても攻撃的になってしまいました。
なんとかケージに戻しましたが、その後もしばらく機嫌が悪く3日ほど点滴ができませんでした。
それでもなんとか頭を触れるくらいになりました。犬の鳴き声がストレスなのか、狭いところに入れられて
いることを怒っているのか、まるで今まで堪えていたものが爆発したようでした。
今でもトイレ越しに警戒しているような目でこちらを見ています。血液検査をしようとしても怒っていて、
院内を自由に歩かせてあげたいのですが逆に興奮しますます性格が悪くなってしまうかと思うと
なかなかそうもいかず・・・・・・・。
ただそんな状況でも、食欲だけは衰えず、食事のときは何事もなかったようにむしゃむしゃたべています。
次回の面会後どうなることやら。
2003/11/29(土)14:10 院長よりのメール

 今も首のまわりを撫でているとごろごろ鳴らしています。水曜日の豹変振りは自分のナワバリに帰れなかった
失望といったところでしょうか。点滴も3日しなくても外見上特に変わった様子も見えなかったので、徐々に
点滴の間隔をあけて様子をみます。ただ、今のところ血液検査ができませんので数値で把握することは
できませんが。そんな訳で以前の関係に戻ってきているので現在特に困っていることはないのですが、
そろそろ1ヶ月経ちますのでもっと快適な生活を送れたらと思う今日この頃です
2003/12/03(水)09:40 院長よりのメール

 プリンスは 1週間前のことは忘れてしまったかかのようにまた以前のような生活に戻っています。
まだ一寸緊張しているところもありますが。食欲は特に変わりありません。
2003/12/17(水)23:30 院長よりのメール

 特に大きな変わりはありませんが、近況を報告します。ここ2‐3日ドライフードを好み、がつがつ食べていた
缶詰は飽きてしまった
のか、半分分くらい残すこともあります。もしかしたらいじけているのかもしれませんが
元気もあまりないような気もします。
体重は
4.9キロで減ってはいません。私に対しては怒ることはないのですが、時々機嫌が悪くなるようです。
点滴は2日に一回くらいでし
たがためしに5日ほどしないで血液検査をしたところそれほど高い数値では
なかったのでそのまま点滴しないで1週間様子をみた
いと思います。
もし、食事と薬だけで維持できるのなら、またもとのところに戻すことも可能ではないかと思います。
その場合月に
1回くらい血液検査が必要です。心配なことは何かのきっかけでまた連れて来られた時のように
なる可能性があることです。また
経過を見て連絡します。
2004/02/14(土)19:00 院長よりのメール

 特に変わったことはありませんが、久しぶりにめーるします。1ヶ月ぶりに血液検査をしました。
BUN 88.7 クレアチニン 3.3とBUNがここ3ヶ月で一番高い数値となりましたがクレアチニンは高くなっていない
のでもう少し水を飲めばBUNは下がってくると思います。
それでも1日に500−600ml位の水を飲んでいますが。現在も引き続き消炎剤と活性炭を缶詰に混ぜてています。
処方食の缶詰は全くたべなくなったので粗蛋白の低いもの(現在はマルハの11%以上)を薬を混ぜる量だけ与えています。
これは大変喜んで薬が入っているにも拘らずあっという間に食べてしまいます。
ドライフードはロイヤルカナン社のリーナルというのを与えています。
これはお皿に入れておけばいつのまにか無くなっているという感じです。
この製品はロイヤルカナン社がマスターフーズに吸収されるため4月で無くなり新しい製品になるので今後食べてくれるか心配です。                                              
採血したときすきあらば診察台からとび降りようとしてまた院内を逃げ回り凶暴化するのではないかという不安が
一瞬よぎりましたが、いまのところ良い子のプリンスの仮面は剥がれ落ちていません。
ケージの中は刺激が少なく寂しそうな感じです。
2004/02/22(日)18:10 院長よりのメール

 20日に完全装備をして気合を入れてプリンスをケージの外に出しましたが、情けない声でニャーニャー鳴いて
流し台の下に入り込みじっとして10分後ゲージの中へ戻ってしまいました。
昨日また10時ごろ出してやりましたが、すぐに流しの下に入り込み、ずっとじっとしているだけで1歩も動かず
仕方なくケージの中に戻しました。
本日から今まで入っていた下の広いケージに移しましたが、なんだか広くて落ち着かない様子です
もう少し落ち着いてからまた放そうと思います。
あの日のプリンスはどこにいってしまったのか、これからどんなことになることやら。
かなり長い時間が必要のようです。
2004/03/03(金)17:49 院長よりのメール

 最近では食事前にケージをあけると急いで出てきてフードをおねだりします。
お皿をケージの中へ置くとまた素早くはいってむしゃむしゃ食べています。ただ療法食のドライフードはあまり好きではないようです。先週の土曜日,
朝からずっとケージの外へ出していました。
夕方気がつくと行方不明になり院内を捜索しても見つからず自分でドアを開けて出て行ってしまったのではと考えながらも時間はどんどん経過していきました。
名前を呼んでも鳴かないしそこにいる気配
すらなかったのでもう永遠に見つからないのではないかという不安が過りましたが、
1時間近く経った頃いすの隙間に入り込んでじっとしているところを発見
しました。
そこから引きずりだした時は機嫌が悪く少し怒っていましたがすぐに元に戻りました。
その後長時間だすことはないのですが、すこしずつ慣れてきていると思います。
 本日1ヶ月ぶりに血液検査をしました。
大きな変化はありませんでしたが、貧血が少し進んでいるのとクレアチニンが1割位増加しているのが気になります。
2004年03月25日(木) プリンスに面会
(ネコロジーつれづれ日記より)

J先生と私は奥のプリンスのところへ。通路のようなところの壁一面がケージになっていてそのうちのひとつに
プリンスが入っている。他に相客はおらず、プリンスのケージは想像していたよりすっと広い。
プリンスのケージのドアを開け、プリンスはその通路を自由に動き回れる。

スリスリして甘えるが、実に4ヶ月ぶりなので少し警戒している。J先生が傍の椅子に座ってプリンスを膝に乗せるが、先回のようには寛がない。すぐに降りてしまう。私も抱き上げてみると驚いて瞳孔が開き、爪が出た。
かなり怯えているようだ。

毛の手触りはスムーズでなく、痩せたように思う。後ろ足がちょっとヨタヨタしているような気もする。呼気が臭いので
よく嗅ごうと顔を近づけると嫌がった。そうだった。前にも顔を近づけてメガネを叩き落されたんだった。

先回の面会後、プリンスが院長に反抗的になってしまったので、それに懲りてずーっと面会を差し控えていた。
今回も少人数で短時間に、と院長には釘を刺されている。J先生がプリンスをケージの中へ入れると顔や手を出して
ドアを閉めさせず、もう一度出てきてしまった。

私が出口の方へ行くと従いてきたが、プリンスにはケージに戻ってもらわなくては。
2度目にケージに入れた時には諦めたのか、おとなしく入った。後ろ髪を引かれつつ、面会を終了する。

2004/03/26(金)16:51 院長よりのメール

   だいぶ爪が伸びてきてているので今日診察台の上で爪切りをしました。
ついでに体重を計ったところ4.6キログラムと一番多いときより0.7Kg減少していました。
最近飲水量も減ってきましたし、あれだけ喜んでいた缶詰も多めに与えると残し気味です。
扉を開ければ撫でて欲しくて擦り寄ってくるのはかわりないですが、血色も日に日に悪くなっているようで心配です。
私としては最後自分のテリトリーで自由にさせてあげたい気持ちが大きいのですが今の状況だとそのまま野垂れ死ぬ可能性が
大きいので・・・・・。
2004/04/05(月)19:35 院長よりのメール

 この1ヶ月でかなり衰えを感じていましたが、本日血液検査の結果は下記のとおりです。
        4月5日     BUN 148.2    CRE 8.1  HCT24.5
   ’03年11月6日        140以上       6.9        29.3
 かなり悪化しています。フードは食べてはいますが徐々に少なくなっていますが。甘えたがる様子は以前と変わりません。
昨年入院したときより数値が高いのに比較的元気でいるのは徐々に病気が進行し、それにたいして適応力がついてきている
からだと思います。
現在点滴を週1−2回していますがもっと増やさなければいけないようです。
今すぐ急激に衰弱することはないと思いますが、このままでは先は長くないと思います。
ご都合がよろしければ面会の回数をふやして下さい。
  ★J先生、S井がプリンスに面会する   4月9日(金)  【入院中のプリンス(5)】【入院中のプリンス(6)】

  ↑の院長よりの知らせを受けて、この日よりJ先生、S井が毎週、プリンスを見舞うことに。
2004/04/11(日)17:29 院長よりのメール

 点滴をすればすっかりお皿が空になって次のご飯をまっているのは変わりありません。
 もしかすると水曜日は不在かもしれませんので、火・木のどちらかにして下さい。
当日確認して頂けましたら水曜日でも可能かもしれません。日光浴をさせてあげたい
とは思っていますが、外の世界を見てまた野生が目覚めてしまわないかと心配です。
2004/06/14(月)10:51 院長よりのメール

 この1週間食欲は徐々に落ち血液検査をしたところ点滴をしているのでBUN  82.6  CRE 4.9と特別高くはないのですが、
ヘマトクリット値が10%位(測定誤差が少々ありますが)で貧血がひどくて、生きているのが不思議なくらいです。
食欲が
あまりないのでいろいろなものを与えていますがこのまま食べなければ時間の問題となりそうです。
  そうして翌6月15日(火)から逝去前日の8月18日まで毎日欠かさずプリンスを見舞った。
  この9ヶ月間、各所よりプリンスへの多大なご寄付が寄せられた。犬山動物病院の院長のご誠意に満ち満ちた
  手厚い介護を受けプリンスは心置きなく療養生活を全うすることができた。善意を寄せてくださった皆様、とりわけ
  犬山動物病院の院長先生には深く感謝する次第である。

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