2002年「山手ネコロジー」活動報告書

☆☆学院構内を生息地にしているホームレス猫たちの

愛護ボランティアグループ「山手ネコロジー」結成の由来及びその実績
(2002年12月31日現在)

1.沿革

そもそも山手猫の発祥は、愛猫家の学院関係者が、可哀相な捨て猫に給餌を続け、当時のこととて猫への
不妊・去勢手術の知識などは一般にも普及しておらず、数が増えてしまったものと聞き及んでいる。
繁殖を続けた猫たちは、カラスやタヌキなどの野生動物の襲撃の他、交通事故、疾病罹患などによる
減少にも拘わらず一時は40匹ほどを数えた。惨状を見兼ねた教職員、近隣の住民などがまず給餌を始め、
懐いた猫たちには不妊・去勢手術を受けさせ始めた。

複数の個人による多額の出費を伴うそうしたボランティア活動は横の連絡もなく、細々と何年にも渡り
続けられてきた。そこで善意の資金、労力、情報などをより効果的に運用するため、2002年年5月、
有志が集まりその名も「山手ネコロジー」という山手猫愛護グループを立ち上げた。

2.活動目標

1) 元々は心ない飼い主により学院内に捨てられてしまったホームレス猫たちに不妊・去勢
手術を施し、健全な給餌を行い、健康管理に留意し、暖かい里親となってくれる貰い手を捜す。
貰い手のつかない猫についても、一代限りの出来るだけ幸せな「生」を全うさせる。

2) 山手猫と回りの環境との平和的共存を図る。
近隣から寄せられる山手猫に関する苦情などには、「山手ネコロジー」が乗り出し解決を図る。

3) 1)、2)の活動の副産物として、次世代を担う子供たちに弱者を労わる姿勢を見せ、
利害を異にする者との共存を図る際の様々な問題解決方法の一端を提示する。

3.これまでの活動実績

1) 諸岡動物病院、山口獣医科病院、犬山動物病院の協力のもと、「山手ネコロジー」結成以前の
2001年11月より結成後の2002年10月の1年間に未手術の雄12匹、雌11匹に対し不妊・去勢
手術を施し、全員手術済みとなった。
また病気に罹患、或いは虐待などの被害を受けた猫については迅速に病院での治療、投薬などを
行い猫たちの健康維持、良好な衛生状態の保持に努めている。
新たな捨て猫2匹についても、手厚い保護を行いメンバー一丸となって様々に努力を重ねた結果、
無事、新しい飼い主を見つけることが出来た。

2) 昨秋より部外者の学院内立ち入りが禁じられたため、現在は暫定的に学院正門前の階段
中ほどの踊り場を「山手ネコロジー」の餌場と決め、その回りの清掃をボランティアメンバーが
毎日行っている。猫に直接関係はなくともマナーの悪い通行人が落とすタバコの吸殻、ゴミ、
空き缶などもメンバーが随時、除去している。

3) 清掃、給餌時に出遭う近隣の人々につき、好意的な方々からは賛同を得、不満を持つ方々
には「山手ネコロジー」活動についてじっくりと説明をし、ご理解を得てきた。その他、隣接の
ラーバン港南台やプリンスハイツ住民宅へ出向き、聞き取り調査を行った。

4) 「山手ネコロジー」のホームページ開設により活動内容をすべて公開し、ご好評を頂いている。
このホームページを通じ、「山手ネコロジー」の趣旨に賛同する遠くの篤志家からもご寄付を頂いた。

5) 去る9月21日、学校構内に捨てられた猫の処遇先進例として、慶應義塾大学日吉校舎を訪問。
当地ボランティアさんの案内にてつぶさに実態を調査、視察を行った。(専用ページ参照)

6) 2002年5月「山手ネコロジー」結成以来、種々の問題解決のため会合を4回開催。
その都度、メンバーが資金を出し合い、問題解決を図ってきた。

7) 隣接のラーバン港南台管理組合保健推進委員会とも連携し、この地域の猫たちの管理体系を
明確化。当マンション保健推進委員を通じ栄保健所にも報告し高い評価を得、必要に応じ支援して
頂けることになった。

4.より良い「山手ネコロジー」活動のため、学院に対し以下を要望。
  2002年12月、全面的に認められた。

1) 山手猫管理時に限り、写真入り通行許可証を携行の上、「山手ネコロジー」メンバーの学院内
立ち入りを要望、認められた。

2) 昨冬までは、寒冷期に排水溝に溜まった落ち葉の上に蹲り、僅かな暖を取る猫たちの哀れを
誘うその姿はまことに痛ましく、寒さに凍え風邪を引く猫たちが非常に多かった。
既に10歳超の高齢猫も数匹おり、健康に冬を過ごさせるため学院内の目立たぬ場所に木製の
小さな犬小屋様の猫ハウスの設置を要望、認められた。

これにて当面の活動目標はほぼ達成された。

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