動物愛護関係の情報’07

朝日新聞 2007年1月23日(火)夕刊より

学校動物飼育 教育効果あり
お茶大客員教授ら小4の795人を調査
社会性育み「座席譲る子に」

 学校で動物を飼育した経験が、電車で高齢者に席を譲るなど子どもの社会性を育むーーー。
そんな傾向が、小学生を対象にした無藤・お茶の水女子大客員教授らの調査で明らかになった。
動物の飼育など「命の教育」には関心が高いが、これまで高価を裏付けるデータはなかったという。

 調査は05〜06年、東京都内の4年生795人を対象に実施、ウサギやチャボを学年で飼育して
いる「学年飼育あり群」と、行っていない「学年飼育なし群」に分け、調査開始時と1年後にアンケート
をした。
 
 「向社会的態度」をみるため「バスや電車でお年寄りやけが人に席を譲る」「気持ちの落ち込んだ
友達に電話したり手紙を出したりする」など10項目について質問。「きっとそうする」「する」「しない
かもしれない」「しない」から答えを選んでもらい、各段階に4〜1点をつけ、平均点を比べた。

 当初、「あり群」は2.01点、「なし群」は1.98だった。1年後、「あり群」は2.10点に上昇。
一方の「なし群」は1.97点に下がった。家庭で動物飼育の経験がない児童に搾って1年後の
点数をみると「あり群」(2.17)と「なし群」(2.00)の差はさらに顕著だった。

 無藤教授は「動物飼育は子どもの精神発達にいい影響が期待できる。学校などはその効果に
留意すべきだ」。鳥インフルエンザの発生などで飼育をやめる学校もあるが「専門家の指導を
受けて適切に飼う条件を整えることが必要」と話す。

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